文の小屋

白痴・二流の人
坂口安吾/角川文庫クラッシック

 いや、いいです。三島由紀夫は全く読めない私ですが、坂口安吾はいい。いいのは凄くいいけど、×なのはさっぱり駄目というのも男らしくていい。
 短編、「青鬼の褌を洗う女」は読み終わったら思わず泣けてきた。空虚でありながら余りにも美しかった。ほんとだよ。

遠野物語・山の人生
柳田国男/岩波文庫

 白状します。最初は柳田邦男と間違えていました。どうしてノンフィクション作家がこんなの書いているのかなぁって、思っていました。えらい勘違い!
 でも、これも必要だ。こういう書物があると、老後が楽しいなぁ。

変身
カフカ/新潮文庫

 おなじみ。結構、好きです。でも「城」は読んで疲れた。もう、読まない。それと「審判」もつかれた。
 話は違いますがカミュの「ペスト」も、一度読んでみたいけど、ちょっと尻込みしてます。きっと、疲れるのだろう。ドイツ系ってそういうもの?

人間失格
太宰治/新潮文庫

 これも、おなじみ。太宰治はこれと「斜陽」と「走れメロス」しか読んだことはありません。他はともかく「人間失格」だけは凄くいいと思います。やっぱし、天才なのかなぁ、この人。

イワンイリッチの死
トルストイ/岩波文庫

 どこにでもいる当たり前の、一人のお役人が死ぬだけの話です。でも、どうしてこんなにいいんだろう。
 トルストイとくれば、童話「イワンのばか」も好きだったりします。「人生論」はあんなのいらない。

イワンデニソービッチの一日
ソルジェニーツイン/新潮文庫

 ある収容所の、ある平凡な一日です。人間、何でも慣れてしまう。そして、何ごとも平凡になってしまう、本当に怖い怖い。
 この著者はあと「ガン病棟」とか読んでみたいです。でも、ロシアものはいつも名前が覚えにくくて困るなぁ。

夜と霧
フランクル/みすず書房

 アウシュビッツものですが、普通とはちょっと違う。それは、彼が偉大な心理学者であったからだ。
 すさまじい状況を、冷静な眼をもってなにやら分析的観察がなされていたりします。著者の精神力には驚愕。そんな余裕無いですよ、普通あの場所で。

ユービック
フィリップKディック/ハヤカワ文庫

 SFなんですが、、、ディックは好きで色々読んだのです。それで、私のベスト1はこれなのです。(もちろん「電気羊、、、」もいいですが)
 そういえばこの作品は、映画トータルリコールの原案にも使われています。。

アルジャーノンに花束を
ダニエル・キイス/早川書房

 最近は子供などの心理症例ものをよく見かけますが、やっぱりキイスとくればこの傑作でしょう。
 主人公は障害児と天才の狭間で、生きるうえで何が幸せなのかという当たり前のことを見つめています。ストーリーが良いので一気読みタイプ。

今夜全てのバーで
中島らも/講談社

 なんか、らもさんて見た目変ですが、もしかしていい人なんでしょうか?これを読んでいるとそんな気がします。
 破滅的なアルコールとの関係を描きながら、それでいて人間も捨てたもんじゃない、そんな気にさせる良い作品じゃないですか。なんか賞とったんでしたっけ、これ。

brank

brank

もどる