雑の納戸

死刑囚永山則夫
佐木隆三/講談社文庫

 文学作家でありながら死刑囚、永山則夫の事件当時から20年余りの期間が克明に書かれている。高度成長時代、確実にしいたげられ、ひずんでいった底辺の生活が見える。とにかく、ノンフィクションらしい緊迫感があって一気に読めます。いやー熱中したー。

病院で死ぬということ
山崎章朗/主婦の友社

 私は、この作者は好きになれない。しかし、ここに書かれている様々な患者の生き様(死に様か?)は痛切である。悲惨さと同時に威厳にも満ちている。
 一体、僕らはどうやって死んだら良いのだろう?もちろん、ほかっておけば勝手に死ぬんだけど。

12万円で世界を歩く
下川祐治/朝日文庫

 なぜ12万円なのか?どうして、そんなに迄して旅をするのか。豊かさゆえの反乱か。
 ヒッピームーブメントなどとは、縁もゆかりも何の関係もないバブル絶頂80年代末期の貧乏旅行。
 アメリカ大陸をチキンラーメンで横断できるのか?それ、本気?

シーカヤッキング
ジョン・ダウト/CBSソニー出版

 カヌーアウトドアを目指す上での有名なバイブル。
 実用的な知識や技術が淡々と述べられているだけなのに、なぜか自然の威厳を感じさせずにはおかない。海洋という自然環境の中で生き延びていく覚悟が、ある種の気品をうみだしている。

TOKYO STYLE
都築響一/京都書院

 混乱はいつでも悪いというわけじゃない。豊かさの目が密かに育まれているのを見れば分かることだろう。
 東京で暮らす若者たちの部屋が収録されたこの写真集。芸術的とはいかないだろうが、やはりある種の可能性の表れじゃないだろうか?
 詳しく見てると、発見が尽きず結構楽しい。

超芸術トマソン
赤瀬川原平/ちくま文庫

 好きなんです、赤瀬川原平。特にトマソン関係は見逃せません。更には、都市の悲しさ迄も含まれた本書は、ただ笑って済ますことはできない、何ものかが含まれているのです。
 関係ないですけど、この人の自宅の屋根には”ニラ”が一杯生えているんです。なんで?

危ない薬
青山正明/データハウス

 とにかく、作者がちゃんと試したドラッグを書いてくれているので信頼できます。ご苦労なことです。
 一見過激な内容ですが、思想的には何にもありませんから気楽に読めます。笑ってOK。でも、ほんとにやってはいけません。

もてない男
小谷野敦/ちくま新書

 うーん、何と言ったら良いのか。文学から漫画まで数多くの引用を重ねながら、何かを書きだそうとしている。ドライでありながらピュアな恋愛思想。それでいて、どこか間抜けな感じがいい。
 でも、きっとこの人むちゃくちゃ頭良いんじゃないの?顔はへんだけど。

虫の味
篠永哲・林晃史/八坂書房

 やっぱし、世の中こういう人達がいなくてはいけません。楽しいなぁ。どんどん変なもの試して教えて欲しい。もちろん私は食べませんが。
 だって、ゴキブリ生で食べないよ、普通。でもって、ちょっと樟脳臭いそうです、ゴキブリは。食前に読めばダイエット成功間違いなし。

バイクで行く世界一周
堀口誠/ミリオン出版

 ごく普通の生活から、何を思ったのかバイクで世界一周に出発した。2年と半年に及ぶその旅へ主発したのは著者30歳の時であった。
 10万キロに及ぶ旅の、膨大なデーターベース。

brank

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